2021年5月7日より、Twitterの一部アカウントを対象に、チップ(投げ銭)機能「Tip Jar」の提供が開始されました。
対象アカウントはプロフィールに専用のTip Jarボタンが追加され、フォロワーから直接チップの受け取りが可能になるとのこと。
現在は言語設定が英語になっているクリエーター、ジャーナリスト、専門家、非営利団体などが対象になっており、順次拡大されるようです。
今回はそんなTwitterの新しい機能であるチップ機能について、問題点や使い方などの詳細を紹介していきたいと思います。
日本で浸透していく前に、あらかじめ学習していきましょう。
チップ機能について
まずはチップ機能がどのような機能なのかについて紹介していきます。
Tip Jarとは、英語圏の人々がチップを渡したり受け取ったりするための新しい方法とのこと。
これだけだと何のことか見当がつきにくいですよね。
特に日本で生活していたらチップに触れる機会なんてないですから。
Twitterの公式サイトを見ると以下のように書かれていました。
Tip Jarは、英語圏の人々がチップを渡したり受け取ったりするための新しい方法です。
引用元・Twitter公式サイト
自分のツイートが話題になったときにPayPalアカウントへのリンクを共有したり、プロジェクトに対する支援が必要なときにプロフィールに例えば$Cashtagを追加したり、自分の誕生日やちょっとしたサポート、お祝いが必要なときにVenmoのハンドルネームを併記したりできるようになりました。
私たちは、Twitterでの会話を通して、フォロー、リツイート、いいね以外の方法で、皆さんがお互いにサポートし合える仕組みを提供したいと考えています。
フォロー・リツイート・いいね以外の方法でのサポートツールと捉えられるので、要するにチップを通してコミュニケーションを取りましょうということでしょうか。
海外旅行に行ったことがある方はわかるかもしれませんが、チップとはサービスに対してのお礼ですので、Twitterのチップ機能はどういった目的なんですかね。
日本的には、自分の推しに対するお布施とかの意味合いが近いのかも知れません。
チップ機能はどこにある?
続いてはチップ機能の使い方について紹介していきます。
おそらく現時点では、チップ機能がどこにあるのかわからない方がほとんどだと思います。
チップ機能の対象となっているアカウントは、プロフィールページのフォローボタンの横にTip Jarのアイコンが表示されているとのこと。
表示があるとそのアカウントのTip Jarが有効になっているとのことなので、表示がない方はまだ利用できません。
ざっと見たところ、利用できているのはフォロワーが多くいるアカウントばかりです。
アイコンをタップすると、そのアカウントが利用している決済サービスのリストが表示されます。
お好みの決済サービスやプラットフォームを選択すると、選択したアプリに移動するので、そこで支援したい金額を入力して完了とのこと。
Twitterを通してではなく、
- Bandcamp
- Cash App
- Patreon
- PayPal
- Venmo
といったサービスを通して直接決済されるようで、Twitterに手数料を支払う必要がないようです。
Android版アプリなら、iOSの人気アプリ「Clubhouse」に似たTwitterの音声チャットルーム機能「Spaces(スペース)」を通じてもチップを送れます。
1円から送ることができるのは便利ではありますね。
チップ機能の問題点
これからどんどん普及していくことが予想されるチップ機能ですが、すでに色々と問題も発生している模様。
本名がバレる?
1番最初に挙げられる問題は、相手に本名がバレてしまうという問題。
本名がバレてしまうことに抵抗や問題がある方は、利用しないほうがよさそうです。
PayPalだと本人確認が必要で、Vtuberには適さないとの声もありました。
これからどのようにサービスが拡大していくのかわかりませんが、すでに利用できるという方は、くれぐれも慎重に。
パクツイはどうなる?
もう1つ問題として考えられるのが、パクツイや無断転載にどのように対処するのか。
パクツイや無断転載を行っているアカウントに、チップが集まることを懸念する声も多く上がっています。
もしも自分が投稿したものがパクられて、それをもとに収入を得ているのを見たら悲しくなりますよね。
何気ない自分のツイートが何かしらの法律に触れる可能性も出てきますので、こちらも注意が必要になります。
チップ機能まとめ
ここまでTwitterのチップ機能について紹介してきましたが、チップ機能についてまとめると以下の通り。
- 英語圏のアカウントにて試験的に開始
- 日本で利用できているのは主にフォロワーが多いアカウント
- 利用することにより本名がバレる可能性あり
- パクツイや無断転載の問題がある
日本で普及していくにはもう少し時間がかかりそうですが、あらかじめ問題点なども頭に入れておくこともおすすめします。
また詳細が分かり次第追記していきたいと思います。